L'Encadrement

フランス額装教室 アトリエ・トワル・ド・ジュイ

フランス額装 Encadrement と Lavis・ラヴィ

Encadrement (アンカードルモン)・フランス額装」は、フランス・スタイルの額装です。
絵と額縁の間 (マットの部分) をフランスの伝統的な技法や様々なテクニックを加えてデザインし美しく仕上げる「Encadrement (アンカードルモン)」は、 フランスで大変人気がある工芸です。
絵や版画、写真、刺繍、ポストカード、カリグラフィー、シャドーボックス、思い出の品など 私達の身近にある様々に物をフランス・スタイルの額装の技法を使って、更に魅力的に演出することが出来ます。
当アトリエでは、厚紙やボンドなどの材料は全て中性を使用し、作品を大切に保護しながら制作しています。

《 約130年前に発行された雑誌「Journal des Demoiselles 1885年3月号」の表紙 》

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フランスの街を歩いていると額屋さんをよく見かけます。
どの街にも  Encadrementアンカードルモン のお店やアトリエ、お教室があり 自宅に美しく額装された作品を飾る習慣が生活の中に溶け込んでいます。
フランスでは、額装店を開店するための資格・フランス額装士という国家資格もあります。

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Lavis ラヴィ

Lavisラヴィ」とは、フランス額装の淡彩画の技法のことをいいます。
その歴史はとても古く、ルネッサンス時代からこの技法が使われ フランス額装の始まりが Lavisとも言われています。 17~18世紀のヨーロッパで流行し、現代まで伝わるフランス額装 の伝統的な技法の1つです。
現代的なフランス額装が無い時代から、風景画や版画、デッサンなどを更に魅力的な作品にするために、この技法が使われてきました。

《 版画 :「女神と天使たち」》

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フランス額装の Lavisラヴィは、とても絵画的でクラッシック。
烏口・からすぐち (万年筆のような道具) を使うこの技法は、フランス額装の中でも特に難しく 高い技術が必要とされます。
作品に合わせてマットの部分をデザインし、水彩絵具で色のムラが出ないように丁寧に色付けをしてから、 烏口を使って手書きでライン・線を描いていきます。 烏口はネジの部分を回すとインクの量を微調整できるので、様々な太さの線を引くことが出来ます。
写真の作品では、ラインの太さを微妙に変え、線と線の幅も内側から 4mm, 3mm, 3mm, 4mm, 1mm, 12mm, 1mmの幅で引き、 曲線は烏口をコンパスに付替えて手書きをしました。
最後に 細くカットした金箔を貼っています。とても繊細な作業になります。

5年間のフランス滞在で、何人ものフランス人の恩師からフランス額装 Encadrementの 魅力や様々なテクニック、デザインを学んできました。
アトリエ・トワル・ド・ジュイでは、ご希望の方にフランス額装や Lavis
ラヴィ の技法もご指導しております。
基本から応用まで様々なテクニックを使って世界で一つだけの作品を制作しています。

★現在フランス額装の作品集・Gallery3を制作中です。今しばらくお待ち下さいませ。


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